災害体験シミュレーターとしてもプレイできる「絶体絶命都市」

「絶体絶命都市」はアイレムが2002年に発売したプレイステーション2のアクションアドベンチャーゲーム。

内容は、地震で崩壊した人工島都市から脱出するというもので、この崩壊した町並が最大の特徴。

最初、崩壊した都市を進んでいくただのアクションゲームかと思ったら、途中から僕好みのアドベンチャーゲームのようなストーリーが展開していって、このへんが面白かった。

ストーリーは、政府が手がけていた一つのプロジェクト「人工島」が誕生し、新聞記者の主人公がこの島にある支社へ向かう途中で大地震が起きる。

途中で女子大生を助け、彼女と救助活動をしている本島に向かう。

島は酷く崩壊していて、徐々に水没していく。

脱出を試みる主人公は多くの危険を乗り越えていくうち、大地震の真相と島の秘密を知る。同じく島の秘密を追っているフリージャーナリストとも協力し、謎の男達に襲われながら、島が崩壊したの真相に近づいて行く…というもの。

見つけたアイテムを使ったり、仲間と協力したりして人工島から脱出する。

アクションと言ってもそれほど難しいものではなく、何度もやっていればできるタイプのものだと思う。

特徴的なのが「のどの渇き」で、体力ゲージと共にこれも注意しないといけない。

普通のゲームにはないゲージなので、
このへんも、災害にあったときのリアルを再現していると思った。

プレイヤーがした行動でパートナーのヒロインが違ってきたり、人間関係や地図が変わったりすることがあります。

これらの違いによってエンディングが変わるという「マルチエンディング」形式で、全部で7つのエンディングがある。

意外な展開のエンディングもあるので、これらを見るためにやり込んでみても楽しいのでは?

現実の世界との関係で、制作会社側の判断で続編が頓挫したりしたらしいけど、ゲームはゲームなだけなので別にと思うのですが、このへんはどうなのでしょう(当然それがあったから作ったというものではないわけで)。

不謹慎ゲームではないと思うし、逆に、このゲームをプレイしたことが実際の地震で役にたったという話も聞いたことがあるけど。

「災害体験シミュレーター」という側面もあるのではないだろうか。

地震列島の日本に住む人間なら、一度はプレイする価値がある作品だと思う。

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